天保年間(1830~1844)に八幡浜の沖に浮かぶ佐島に流れ着いた木製の「えびす像」を一人山伏が拾い上げ、堂を建て祭ったのが始まりと伝えられています。 八幡浜の十日えびすは、もともと海の向こうから流れ着いたエビス像を用いて、毎年一度は海に帰して再び拾い上げることで、エビス神の漂着を儀礼的に演出し、継続的な海の幸を獲得しようとする漁業関係者の知恵から生まれたと言えるのかもしれません。 旧暦の一月十日の朝、魚市場内で神事が行われた後、この朝一番に帰港した漁船から神官がこの像を海中に投げ込み、多くの見物客の見守る中、漁船員が裸で寒中の海に飛び込み、えびす像を正月の潮で清め、拾い上げ再び祭壇に戻し、漁業の無事と大漁を祈るいかにも「魚の町・八幡浜」らしい行事です。 祭りの後、市場の賑わいと競りの掛け声は一段とはずみます。
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